ホシザキ電機は北米事業の伸びに期待できそう
要点:ホシザキ電機が9日の後場に、16年12月期第1四半期の決算を発表しました。経常利益は前年同期比3.3%減の76.7億円。上期計画の進捗率が39.6%を下回りました。決して良くない内容にも関わらず、株価終値は410円アップの9730円。これには海外事業への期待感がありそう、という話です。
■北米への設備投資44億9000万円!
飲食店のキッチン設備でお馴染みのホシザキ電機。本日14時に発表した1Qの決算内容はイマイチでした。が、株価はまさかの4.4%高9730円!高評価の裏には同時に発表した北米への設備投資が影響しているようです。
ジョージア州グリフィン工場の生産台数を1.4万台から5万台にまで拡大するというもの。同時にホシザキアメリカ本社のオフィス拡張を行い、開発体制の強化も図りました。投資総額は44億9000万円。
■国内事業は頭打ち
ホシザキ電機の日本国内事業は成長余地があまりありません。14年12月期の売上高は1594億1600万円、15年12月期は1700億1000万円。伸び率は6.6%に留まっています。
一方、北米は14年12月期が513億7700万円、15年12月期は623億7000万円で、21.4%増になっています。製氷機、業務用冷蔵庫、ディスペンサ、食器洗浄機など、主力製品が売れています。
■平成32年12月期に5万台へ
計画では、ジョージア州グリフィン工場の平成27年12月期実績の1.4万台/年から、平成32年12月期に5万台/年へと増強。拡張工事は平成28年5月に竣工します。
北米は景気が足踏みしているとはいえ、経済成長率は2%を超えています。マイナス圏の日本に比べたら景気は強い方。新興国とは異なり、ビジネスを展開しやすいメリットもあります。
ホシザキ電機はまだまだ成長余地のある企業と位置づけられそうです。
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【平成28年12月期業績予想】
売上高 2715億円 前期比4.4%増
経常利益 348億円 前期比12.8%増
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