「酔虎伝」のマルシェ(7524)はそろそろ酔拳とか出さないとヤバい
要点:居酒屋「酔虎伝」や「八剣伝」、「居心伝」を運営するマルシェ。今期の経常利益が53%マイナスの8200万円と、いよいよ瀬戸際へと追い込まれました。このあたりで酔拳の一つでも出して大逆転を狙わないと、いよいよヤバいですよ、という話。
■売上高減少の悪循環
5月13日に発表した決算によると、28年3月期の売上高は昨対で4.5%減の97億5000万円。29年3月期売上高は更に4.6%マイナスの93億円を見込んでいます。直営、フランチャイズともに売上減という泥沼に足をとられてしまいました。
店舗別に見ると、売上高はこんな感じです。
27年3月期 28年3月期 増減
▼酔虎伝 11億6000万円 10億8200万円 -6.9%
▼八剣伝 27億5600万円 25億1900万円 -8.6%
▼居心伝 9億6700万円 10億3200万円 6.6%
主力店舗3つのうち、2つがマイナス成長。そのほか、「楽待庵」「八右衛門」「串まん」も前年度割れです。
■店舗が次々と閉店に……
直営、フランチャイズともに店舗の閉店が止まりません。不安ばかりが募ります。
店舗増減
27年3月期 28年3月期
▼酔虎伝(直営) -4 0
▽酔虎伝(FC) 1 -1
▼八剣伝(直営) -19 -10
▽八剣伝(FC) -6 -11
▼居心伝(直営) -3 -4
▽居心伝(FC) 3 0
ワタミのように、新たな業態へとチェンジするための閉店なら良いと思います。または、徹底的な膿出しをしている姿勢があれば、多いに閉店も賛同します。
どうも、そういうビジョンが見えません。
■戦略に具体性は一切ナシ
中長期計画を見ると、衝撃の内容が。ざっくり、こんな感じです。
問題点
▼直営店事業
・フランチャイズの模範となる収益モデルになる必要性があると認識
・経営効率と店舗運営効率を高める必要があると認識
▼フランチャイズ事業
・アフターサービスの充実が必要であると認識
▼新規フランチャイズ事業
・第4の柱となるFCパッケージが必要と認識
これらに対するマルシェの対策・施策。
▽直営店事業
・魅力ある店舗とすべくリブランディングに努める
・高度な角度から出店計画を策定
疑問①「リブランディングって何?」
疑問②「””高度”な”角度”って何?」
▽フランチャイズ事業
・加盟店へのアフターフォロー体制を強化
疑問③「コレって、問題点のオウム返しじぇね?」
▽新規フランチャイズ事業
・第4の柱となる魅力ある新規FCパッケージを創出する
疑問④「ですから、問題点のオウム返しですよね?」
いち早く新業態を創ることが喫急の課題です。ジャッキー・チェンのように、アルコールをしこたま飲んで、振り切った技(酔拳)を出した方が良いと思います。
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【関連News】
当社の保有する固定資産のうち、収益性の低下がみられた店舗について「固定資産の減損に係る会計基準」 に基づき、減損損失を 409 百万円計上いたします。 なお、既に計上している平成 28 年3月期第3四半期累計期間の減損損失計上額を含めた平成 28 年3月期 における減損損失計上額合計は、420 百万円であります。
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