それにしても博多のホテル開発は勢いが強い件
要点:博多エリアのホテル開発がものすごい勢いで進んでいます。2016年から2018年にかけて博多駅前に新規出店するホテルは、発表されているだけで6つ。さらに、地下鉄七隈線、渡辺通駅前の土地をマルイトグループ(ホテルモントレを運営しています)が買収したとの話も出てきました。ビジネス、シティホテルの盛り上がりが大変なことになっています。
■ユニゾグループが2018年冬に博多出店。客室数は213
4月末に不動産開発のユニゾグループが博多駅前へのビジネスホテル新規出店を発表しました。オープンは2018年冬。地上11階建て、客室数は213。新たに誕生する「ホテルユニゾ福岡博多駅前」は宿泊に特化したビジネスホテルです。
福岡市の客室稼働率は2015年11月の統計で88.6%。これは90.7%の東京都中央区、89.1%の大阪市に次ぐ水準。インバウンド需要が旺盛で、福岡市がMICE獲得に積極なことからビジネス利用も増加しています。
そうした背景から、2014年ごろを境にホテルの建設計画が次々とたてられました。
※地図は西日本新聞より
■2017年から2018年にかけて5ホテルが開業予定
高級路線の「フォルツァ」をはじめとした、5つのビジネスホテルが出店を決めています。地図の売却予定地となっている個所はサムティの「エスペリアホテル」に決まりました。各ホテルの詳細はこんな感じです。
①:ホテルフォルツァ博多駅前 2017年2月オープン 客室数113 運営エフ・ジェイ・ホテルズ
②:ホテルウィングインターナショナル博多駅前 2016年5月オープン 客室数110 運営フォーブス
③:エスペリアホテル博多駅前 2017年12月オープン 客室数280 運営サムティ
④:スマイルホテル 2017年オープン 客室数110 運営ホスピタリティオペレーションズ
※R&Bの詳細はわかりませんでした…
こうした中、ユニゾホテルが住吉神社近く(地図の左下あたり)に出店を発表したというわけで、インバウンド・ビジネス利用の宿泊客獲得合戦が激化しそうですね。
■2017年2月ホテルモントレ(シティホテル)開業へ
ホテルモントレを運営するマルイトグループも開発を進めています。2015年に九州電力から50億円で取得した4300㎡の土地の半分をホテルに充てるという計画。
ホテルモントレは東京、大阪などで人気のあるホテル。特に結婚式に力を入れています。福岡には「ホテルモントレ ラ・スール福岡」がありますが、駅から遠いこと、宴会場が小さいことなどから、ビジネスホテルとして利用されることがほとんど。
新規で建設するホテルモントレは、ウエディング・宴会利用を見込んだシティホテルとするはず。近くにはニューオータニやグランドハイアットがあり、さらなる競争激化を誘いそう。裏を返せば、婚礼客・ビジネス・MICE・観光客など、多種多様な人が多く集まるエリアになること間違いなしということです。
周辺の飲食店にとっては確実な追い風になりますね。
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【博多ホテルリニューアル情報】
・西鉄ホテルクルーム 西日本鉄道(福岡市)が宿泊特化型の西鉄インを1月改装し、大浴場や客室設備を充実
・博多都ホテル 近鉄グループホールディングスが3月で営業を終了し、ホテルを含む複合ビルに建て替え検討
・グランドハイアット福岡 エフ・ジェイホテルズが1996年開業以来初となる客室の大規模改装を17年4月までに実施
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