ビールを飲む理由

飲食店オーナーを目指すサラリーマンが、日々収集したフードビジネスやサービス業についての情報を書き込む備忘録

大手町にフォーシーズンズホテル!2020年春オープンです

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要点:大手町にフォーシーズンズホテルが誕生します。開業は2020年春。地上39階建てのビル34~39階部分を、レストラン、宴会場、スパ、プール、フィットネス・ジムを含むホテルとして稼働(写真B棟の矢印あたりがちょうどホテル部分です)。延べ床面積は25,578㎡、客室数は190室。皇居を見渡す絶好のロケーションです。ディベロッパーは三井不動産。大手町といえば、アマン東京がオープンしたことで話題になったエリア。星のリゾートの高級天然温泉旅館開業もあり、ネタが尽きない場所ですね、という話。

 

三井物産の来賓者やゲスト、社員を主要顧客に定めたか

 三井不動産三井物産が共同開発する、都内有数の大規模複合再開発プロジェクト「OH-1計画」。その全貌が明らかになりました。

 ビルは2棟に分かれており、1つはオフィスを中心としたA棟。複合用途ビルB棟のテナントとして「フォーシーズンズホテル」の出店が決定しました。開業は2020年春。

 34~39階がホテル。190の客室、レストラン、バンケット、スパ、フィットネスなどラグジュアリーに相応しい設備を完備。ホテル部分の延床面積は25,578㎡。場所は東京都千代田区大手町一丁目2番地となります。すぐ近くにパレスホテル東京、アマン東京がありますね。

 客室単価はスタンダードで5万円台と予想しています。パレスホテルは4万5000円、アマン東京が10万円。シャングリラが5万円くらい。東京駅の反対側にあるフォーシーズンズホテル丸の内東京は7万円台です。こちらは客室数が57室と少ないので、やや高いですね。

▼開発している場所はこのへん

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 この建物、竣工後に三井物産本社移転が決定しています。会社に関わる来賓ゲストや海外の要人、ビジネスパーソン、社員などがフォーシーズンズホテルの主要顧客になりそうですね。三井物産ほどの企業であれば、MICE(国際会議などのイベント)の取り込みにも期待できます。

 フォーシーズンズは椿山荘からの撤退後、東京にフラッグシップホテルを持てないでいました。

 巨大商社が絡むことで、ホテルの収益がオリンピック、インバウンドといった一過性のものに左右されにくい今回の案件は、喉から手が出るほどほしかったことでしょう。建築には「東京ミッドタウン」をデザインしたSOMを起用。直線と曲線を上手く組み合わせた、モダニズム建築の立役者です。

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■演奏会ができるガラス張りのホールがいい感じ

 オフィスがメインとなるA棟の3階部分には、多目的ホールを設置。商品発表イベントから、国際会議、音楽イベントまで、多用なニーズに応える設備を備える予定です。

 国際交流の中心地であり、芸術文化発信の新たな拠点とする計画。ビジネス街としての印象が強い大手町ですが、竣工後は毛色の違う人々が集まるかもしれません。

▼AB両棟はこんな感じです。※手前が皇居

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■「星のや東京」は7月20日にオープンしています

 星のやリゾートは7月20日に旗艦店となる「星のや東京」を開業しています。地下2階、地上17階の日本旅館風ビル。客室単価は7万円台。

 大手町エリアの再開発とホテルの出店ラッシュが激しさを増しています。ビジネスと観光の中心地東京。オフィスだけでなく、ホテルや商業施設が多くなるのは、利用者にとっては嬉しい限りですね。

 

【OH-1計画概要】

所在地:東京都千代田区大手町一丁目2番

面積:約20,847㎡

延床面積:357,799㎡

竣工:2020年2月

【A棟】

建物:地下5階、地上31階

用途:オフィス、店舗、ホール

【B棟】

建物:地下5階、地上39階

用途:オフィス、ホテル、宴会場