ジェイグループホールディングス(3063)がどうやら膿を出しきった様子
要点:東証マザーズのジェイグループホールディングスが不採算店舗を一掃、17年2月期の成長に向けて新たなスタートを切りました。経常利益を16年度比65.8%増の1億2000万円の大幅拡大を見込んでいます、という話。
■16年2月期は特別損失1億9400万円を計上。損失額は昨対で450%以上!
「芋蔵」「九州うまかもん屋」「燦家」などの居酒屋、「SARU CAFE」といったカフェ業態に強みを持ち、レストランウエディングの他、不動産業も行うジェイグループホールディングス。
16年2月期の連結経常利益は前期比27.3%減の7200万円と、振るわない結果に。しかし、17年2月期は1億2000万円と大幅増となる模様。16年度は特別損失を1億9400万円計上しており、全11店舗の撤退と売却はすでに完了。6店舗のリニューアル(先行投資)も終了し、17年度の飛躍に向けて”ぐっ”と両膝を曲げた状態のようです。かなりの膿出しをしましたね。
■地道に粗利アップに努め、一人当たり100円増を実現
飲食事業においては、昨年の6月から粗利アップ大作戦を実施。料理の価格を一部改定したほか、コースメニューの見直しなどを少しずつ行いました。じわじわと手を加えて、下期だけで60円のアップを達成しています。こういう細かな改善、取り組みを行う企業は(投資家にとっては)優秀と言うほかありません。
16年度はウエディング事業が不調。売上高が15年度比で14.9%減の8億2800万円でした。同社の会場は名古屋市内にあるのですが、ここは業界の中でも激戦区として有名。ベストブライダルがとんでもなく大きな会場をオープンし、最近上場したばかりのブラスも睨みを効かせているエリアです。
17年度も引き続きウエディング事業には期待できません。しかし、飲食店の出店攻勢とリニューアルラッシュでそれをカバーしそう。
■新規13店舗リニューアル5店舗を計画
3月の猿カフェ星ヶ丘店を皮切りに、ビュッフェレストラン、居酒屋、おむすび業態など、17年2月期は幅広い分野で出店をかけます。下期はリニューアルする店舗も目白押し。2016年2月期末の時点で63業態、132店舗です。17年度末で145店舗になる計算です。
17年2月期の売上高は8.5%増の150億円、営業利益は108.1%増1億5000万円、経常利益は65.8%増の12億円になる見通し。株価は現在780円前後で推移している模様。PER14.2倍、PBR3.55。株を買うかと問われれば、うーんと言わざるをえないところが悩ましいですね。
-----------------------------------------------------------------------
【関連News】
ジェイグループホールディングスは4月29日に「芋蔵姫路店」をオープンする。席数は92席。プレミアム焼酎など200種類以上が選べる豊富な品揃えが特徴。
【PR】
水道橋の個室宴会で人気のお店