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ビールを飲む理由

飲食店オーナーを目指すサラリーマンが、日々収集したフードビジネスやサービス業についての情報を書き込む備忘録

「飲食店.COM」のシンクロ・フード新規上場はVCナシの優良案件です

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要点:飲食店経営者と、外食関連業者のマッチングビジネスプラットフォーム「飲食店.COM」を運営するシンクロ・フードが9月29日にマザーズ市場に新規上場します。公募株数40万株で、想定発行価格は1960円。およそ15.8億円の資金調達になります。この会社、VC(ベンチャーキャピタル)の資金が入っておらず、業績も右肩上がりで盤石経営。代表の藤代真一氏は世界的コンサルティング企業アクセンチュア出身。目立った悪材料が見当たりません。上場規模としては中型なので、初値で”バコッ”と上がることはなさそうですが、中長期で持つには良い会社だと思います、という話。

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画像:シンクロ・フード

 

■28年3月期の売上高は8億4900万円

 シンクロ・フードは飲食店向けのITプラットフォームを提供しています。大きく3つです。

①「飲食店.COM」:飲食店オーナーになろうと考えた人は、一度は目にするメディア。飲食店にまつわる物件情報満載のサイトです。関連メディアとして、居抜き物件の売却先を探す「居抜き情報.COM」、内装デザイン業者と飲食店を繋ぐ「店舗デザイン.COM」があります。そのほかにも、食材仕入れ先を探す「飲食店.COM 食材仕入れ先探し」というサービスも。B to Bビジネスプラットフォームですね。

②「求人@飲食店.COM」:正社員・アルバイトの求人情報メディアです。

③「Foodist Media」:飲食業界人向けビジネス情報です。いわゆる業界紙ですね。

 特徴は飲食という分野に錨を下していること。当初は事業を安定させるために、アパレルや理美容の分野に進出することも検討していたとか。しかし、2010年に飲食業界にターゲットを絞りました。その経営判断が奏功しているようです。

 業績はこんな感じ。

▼平成24年3月期

売上高:3億3600万円 経常利益:3900万円

▼平成25年3月期

売上高:4億9600万円 経常利益:7800万円

▼平成26年3月期

売上高:5億5300万円 経常利益:1億2700万円

▼平成27年3月期

売上高:6億4900万円 経常利益:1億8700万円

▼平成28年3月期

売上高:8億4900万円 経常利益:3億2300万円

▽平成28年6月期(直近四半期)

売上高:2億4900万円 経常利益:1億900万円

 きわめて順調に成長しているイメージですね。地に足の着いた右肩上がりのカーブを描いています。ベンチャーキャピタルの資金が入っておらず、じっくりと実力をつけてきた、ある意味”泥臭さ”がうかがえます。

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■9月の上場案件12のうち、もっとも期待できる会社か

 9月はIPOラッシュ。12社が上場します(飲食関連だと、串カツ田中もその一つ)。その中でも、シンクロ・フードがビジネスモデル、成長性、経営スタイルにおいて頭一つ抜けていると考えています。

 上場日は9月29日、公募株数40万株、想定価格は1960円です。マザーズに上場するIT関連企業は人気が出やすい傾向があります。ただし、小型であればあるほど公募価格を大きく上回る傾向があるのも事実。シンクロ・フードは15.8億円と中規模案件なので、荷もたれ感(勢いに欠けた展開)は出るものと予想されます。

 初値に期待してハイリスクな賭けに出るよりは、中長期の成長性に期待して買った方が良さそうな銘柄ですね。

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■おっ、社長が腕組をしていない!

 上場ゴールが叫ばれる昨今、「腕組みの法則」なるものがあると噂されています。上場後にクソ決算やコンプライアンス違反の発表をする企業の社長の写真は、おしなべて腕を組んでいるというもの。シンクロ・フード代表の藤代真一さんはどうやら大丈夫みたいですね。

 藤代社長は1973年生まれ。大学院卒業後はアクセンチュアコンサルティングでIT部門のコンサルタントとして活躍。3年半で会社を辞め、29歳でシンクロ・フードを起業しています。実家が青果の問屋を営んでいたことで、Webと食を繋ぐ事業コンセプトを立ち上げています。

 どうやら人物的には温厚な人柄のよう。写真にもそんな雰囲気がにじみ出ています。日本が生んだ偉大な経営者の一人、稲森和夫さんを尊敬しているとのこと。組織の理念と社長のパーソナリティが結びついていて、危うい感じが一切しないのがいいです。

 上場による資金調達で、どんな成長カーブを描くのか。今後に期待できる企業の一つです。

 

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