第一ホテル東京の隣にJR九州のホテルが誕生します!
要点:JR新橋駅近くに地上27階建てのオフィスとホテルの複合ビルが誕生します。19年度竣工を目指し、新橋エリアのランドマークを創出する計画。ホテル運営は九州旅客鉄道。「JR九州ホテル ブラッサム新宿」に続く2号店となる予定です。場所が面白いですね、第一ホテル東京のすぐ隣です。
■ホテルの客室数は267室。18-27階部分がホテルに
NTT都市開発は、JR新橋駅近くに地上27階地下2階のホテル・オフィス複合ビルを建設します。建築設計は大林組です。
敷地面積は3,071㎡。延べ約35,800㎡となる予定です。18-27階がホテルとなり、延床面積は10,400㎡。客室数は267室となるようです。
ホテルの内装設計は久米設計が担当。フォーシーズンズホテル京都などを手掛ける大手です。
■東京電力からNTT都市開発が250億円で買い取った土地です
この土地、2012年に東京電力が福島原発事故賠償金の資金調達のために、250億円で売却した場所です。もともとは9階建てのオフィスビルでした。
羽田空港の国際線増発により、浜松町・新橋エリアはホテルなどの複合ビルの開発が進んでいるエリアです。とはいえ、第一ホテルもまさか隣に大規模ホテルがくるとは思わなかったでしょう。このホテルは老朽化が進んでおり、顧客流出は避けられない模様です。
汐留、新橋エリアは日本テレビ、電通など大企業が集まっています。今後は観光客やビジネス利用が増え、更に注目されるエリアになりそうです。
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【計画概要】
所 在 地:東京都港区新橋一丁目1-13
敷 地 面 積:3,071.04 ㎡
延 床 面 積:約 35,800 ㎡
規 模:地上 27 階/地下 2 階
用 途:ホテル・事務所・店舗
竣 工 予 定:2019 年
事 業 主:NTT都市開発株式会社
ホテル事業者:九州旅客鉄道株式会社
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リンクバル(6046)は主力の”街コンサイト”を放置して、ムリをしてでも次の稼ぎ頭を構築するべき2つの理由
要点:街コンの企画とポータルサイト「街コンジャパン」の運営をするリンクバル。超小型株の新星として2015年4月に上場しました。5月に高値の3400円をつけたものの、あれよあれよという間に900円台。上昇する気配はありません。この会社、メイン事業に早く見切りをつけて、次の事業柱を見つけた方が良いです。なぜか。理由は2つです。
①街コンの絶対数が高止まりしていること
②現在の財務状況が極めて良いこと
■街コンの数は2013年8月から頭打ちに
街コンまとめによると、全国で開催される街コンの数は、2013年8月の1112件まで右肩上がりでした。しかし、そこからは横ばいが続いています。2016年4月は1149件でした。少子高齢化、草食男子、悟り世代、お一人様。そんな昨今のキーワードを加味すると、これから伸びる業界だとはとても思えません。
リンクバルはイベント数の拡大や、掲載数の増加を狙っています。が、街コンの母数や人口そのものが減少傾向にあることを考えると、難しいでしょう。ムリに街コンを開催し続ければ、不採算ということも十分考えられます。
■とはいっても、地方の街コン開催数は少ないんですよ、という言葉の罠
リンクバルは地方で開かれる街コンの少なさに、事業拡大のチャンスを見ています。例えば2016年4月の関東での開催数は385、四国は7です。
しかし考えてもみてください。街コンは見知らぬ男女の出会いという特別な”非日常感”が、親しんだ街の再認識に繋がるイベントです。頻繁にやられても、新鮮味はありません。
東京のように、”銀座”、”浅草”、”神楽坂”などと、同じエリア内でも毛色の違いが楽しめれば良いですが、地方都市はそれができません。
以上が街コン事業に見切りをつけた方が良い理由の1つです。成長余地があまりにもなさすぎる。
■”マジですか?”というほど盤石な財政基盤
リンクバルが5月12日に発表した16年9月期第2四半期の売上は前期比15.3%増の9億4800万円だったものの、業績予想値には届かず1.7%のマイナス。経常利益に至っては昨対で45.4%減の1億1000万円でした。
売上面では想定より街コン事業が伸びなかったこと。利益面では人件費と本社移転による家賃の増加を挙げています。人員増強で営業強化を図っているものの、上記の理由により街コンそのものに期待が持てません。
だったら、他の事業を立ち上げるために、その力を注ぎ込めば良いじゃないですか。だってリンクバル、手持ちのカネが凄いんですもの。
15年9月期第2Q 16年9月期第2Q
流動資産 10億4100万円 10億6100万円
固定資産 1億8300万円 1億8400万円
流動負債 3億3500万円 2億9200万円
固定負債 2700万円 2300万円
ここまで身軽な会社もなかなか珍しいです。ヒトやモノが増えて固定資産が膨らみ、支払い(流動負債)が増えるほど、動きは遅くなってしまいます。そうすると、ほとんどの会社が(泥船と分かっていても)主軸の事業にすがってしまいます。
なので、次の成長産業を見つけるべきです。それが、稼ぎ頭を構築するべき2つ目の理由です。
恋学などというサイトを運営している場合ではないと思います。恋愛、婚活、合コンといったキーワードに縛られることなく、早く次の成長産業を見つければ、株価はすぐに反転するはずです。
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【関連News】
リンクバル が5月12日に決算を発表。16年9月期第2四半期累計の経常利益は前年同期比45.5%減の1億1000万円に落ち込み、通期計画の2億8300万円に対する進捗率は38.9%にとどまり、さらに前年同期の71.6%も下回った。
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”アサイードリンク”のフルッタフルッタ、オワッタオワッタ
要点:アサイードリンクでお馴染みのフルッタフルッタ。5月16日に発表した業績によると、固定資産2億8000万円→ゼロ、短期借入金4億円→12億円で、振るわない振るわない。オワッタオワッタ。
■アサイーブーム終了、円安による原材料高、輸入時の容器・包装破損、加えてデリバティブ取引の失敗という、悪材料の玉手箱
2014年12月、マザーズ市場に上場したフルッタフルッタ。上場後の業績があまりにもヒドいことで有名です。5月16日の決算発表の内容を見て、頭の中に響いた言葉があります。それは般若心経の一節です。
羯帝羯帝波羅羯帝(ぎゃーていぎゃーていはらぎゃーてい)
波羅僧羯帝(はらそーぎゃーてい)
菩提僧莎訶(ぼーじーそわかー)
訳:往く者よ、往く者よ。彼岸に着き、到達した者こそ、悟りそのものである。めでたし。
何が言いたいのかというと、行く処まで行きましたね、もう終わりですね、ということです。
▼28年3月期決算
売上高 25億7100万円(23.1%減)
営業利益 △4億7400万円
経常利益 △5億7900万円
セグメントごとの、コメントが凄まじいです。
・ナショナルブランド部門(B to Cビジネス)
次々と新商品を導入し、原材料の高騰から値上げも行いましたが、稼ぎどきの夏場で売上が伸びませんでした。プロモーション活動も不十分で、認知度を上げることもできませんでした。ですので、売上は14億8600万円、昨対で25.3%の減少です。
・マーケティング部門(B to Bビジネス)
ブームが終了したことにより、外食・飲料メーカーの需要が減退しています。そのため、売上高は8億5000万円、昨対で17.5%の減少です。
・直営飲食事業
幕張新都心店を閉店。主力の二子玉川高島屋も何とか事業を継続したかったのですが、やむなく閉店となりました。よって売上高は2億3300万円、昨対で28%の減少です。
デリバティブ取引(金融派生商品:ざっくり説明すると、先物などの比較的リスクの高い金融商品取引です)に失敗し、経常損失は5億7900万円となりました。また、店舗失敗による固定資産の減損損失5900万円を計上しました。純損失は6億8300万円(前の期は2億100万円のプラス)です。
・評価損
第4四半期に不良原材料、容器・包装破損、原材料の廃棄による評価損を計上しました。
”悪材料の玉手箱や~”(彦麻呂)
■リオ・オリンピックで巻き返しを狙います!
いや、それは多分ムリです。なぜなら、具体的な戦略や対策、施策が何一つ明示されていないからです。「HIS、JTBと提携しました!」とか「肉業態の飲食店を買収してブラジル式のバーベキューを日本中に広めます(アサイーの原産はブラジル)!」とかなら、まだいいんです。数字が伴わなくても、期待が持てるので。そういうのがないのが残念でした。
イラストのおサルさんは、今にも地面に落ちそうに見えますね。
■アサイーカフェは「ヒカリエ」1店舗だけになりました
カフェは日本国内でもはや1店舗。B to Cビジネス、B to Bビジネスともにお先は真っ暗。為替レートは甘めに見積もって1ドル120円に設定していますが、今の相場はかなり不安定です。不穏な空気だけが漂っています。
そして貸借対照表の中身は風前の灯そのものでした。こんな感じです。
27年3月度 28年3月度
流動資産 22億4200万円 26億800万円
固定資産 2億8000万円 (スマイル)0円
流動負債 11億1800万円 19億3600万円
固定負債 12億9600万円 22億900万円
固定資産 2億8000万円→0円
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流動負債 11億1800万円→19億3600万円
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> 11億1800万円→19億3600万円 <
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固定負債 12億9600万円→22億900万円
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【関連News】
アサイーをはじめとするブラジル食材の輸入販売を手がける株式会社フルッタフルッ タ(所在地:東京都千代田区 社長:長澤 誠)は、ブラジル輸出投資振興庁(Apex-Brasil)の 支援により推進されている、ブラジルの文化とともにブラジルの魅力を日本に広めるプロジェク ト「Be Brasil Tasteful Life」に参画し、活動の一環として 5 月 23 日(月)より 7 月 6 日(水) にかけて消費者向けの『BBBQ体験型キャンペーン』を行います。
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「アタラナイカキ」でお馴染みの「ゼネラル・オイスター」、株価は海に沈む貝のように
要点:2015年にマザーズ市場に新規上場した「ヒューマン・ウェブ」。5月16日に決算を発表しました。16年3月期の最終損益は4億8600万円の赤字。上場直後に発表した前の期は1億5300万円の黒字でした。上場ゴールのいやーな空気が流れるなか、17年3月期の純利益は5億円の黒字に浮上する見通しをたてています。実現すれば、4期ぶりの過去最高益更新ですが、株価はピクリとも動きません。まるで海に沈むカキのように。
■17年3月期売上高前期比21.1%増の46億6500万円という数字
ヒューマン・ウェブ。企業名から人材派遣の会社とばかり思っていました。実際はオイスターバーを全国展開する飲食チェーンです。おそらく同じ印象を持った人が多かったのでしょう、社名をゼネラル・オイスターに改めています
”名前をどんなに良くしたって、クソ株はクソ株なんだよなぁ”(みつを)
5月15日に発表した決算内容が結構、胸を熱くする内容なのですが、それに対していかなる反応も示さない、投資家の皆さまのツンっぷりが痛々しいです。ゼネラル・オイスターは、海の底に沈んで貝を閉じてしまったかのようでした。
▼16年3月期
売上高 38億9300万円 1.1%増
営業利益 △3億4200万円 -
軽量利益 △3億4900万円 -
驚いたのは次期の見通しです。
▼17年3月期見通し
売上高 45億円 15.6%増
営業利益 4000万円
経常利益 2000万円
「17年3月期は悪くなさそうじゃん♪」
一瞬そう思えるのに、株価が反応しないのはなぜか。店舗数が増えているのに、売上予想が減少しているからです。
■2015年に出した見通しは、売上高46億6500万円でした
今回の業績発表、既視感がありました。売上高、営業利益、経常利益ともに2015年に出した業績予想と似ています。
▼2015年5月に出した、16年3月期見通し
売上高 46億6500万円 21.1%増
営業利益 1億円 52.7%減
経常利益 9000万円 51%減
このとき、直営店舗は25店舗、2016年3月期の出店数は7店舗を見込んでいました。
さて、現在の店舗数は31店舗になりました。2017年3月期は新規出店を3店舗予定しています。
・合計25店舗+7で立てていた売上予想が46億6500万円(15年に出した予想)
・合計31店舗+3で立てた売上予想が45億円(今回出した予想)
”店舗を増やしても、増やしても、儲からねぇんだなぁ”(みつを)
こちらの会社は卸売を手がけていますが、これからの成長分野で業績にはほとんど影響していません。
もしも株価が動くとすれば、食中毒にならない「アタラナイカキ」が実現したときかもしれません。陸上でカキを養殖し、毒を含まない個体を作っています。欧米でも、唯一生で食べる海産物がカキです。アタラナイカキは海外でも売れる可能性があります。
しかしながら、残念なことに今年3月に食中毒を起こしています。
バイオベンチャーよろしく、「アタラナイカキ」の成功を信じる投資家は、今のうちに買っておくと良いかもしれません。
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【関連News】
ゼネラル・オイスターは、5月 10 日に第1期開業を 迎える東京ガーデンテラス紀尾井町の紀尾井テラス(商業ゾーン)2階に「ウォーターグリ ルキッチン」を出店する。
海洋深層水をテーマとしたシーフードレストラン。カキやしゃぶしゃぶを楽しめる。
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フライングガーデン、株高狙わないってよ
要点:ファミリーレストランのフライングガーデン(3317)。5月9日に発表した2016年3月期の決算が絶好調です。経常利益は前期比94.7%増の2億5900万円!従来予想の1億8000万円を大幅に上回る結果に。17年3月期も15.8%増の3億円に伸びる見通しとなっていますが、当の本人は株高を呼び込む気概はなさそう。
■純利益は昨対で159.5%増!
フライングガーデンの2016年3月期の売上高は前期比1.0%増の72億1800万円、経常利益は同94.3%増の2億5900万円でした。純利益に至っては159.5%増の1億2300万円となっています。絶好調じゃないですか!
2017年3月期の予測は売上高1.1%増73億円、経常利益15.7%増1億57700万円。悪くないと思います。
■既存店売上高は驚愕の昨対比プラス!
フライングガーデンというこの会社、投資家の間ではほとんど注目されることはありませんが、結構な離れ業をやってみせています。既存店の売上高が昨対で全てプラスなのです。
既存店2016年3月期の売上高は以下のようになっています。
▼4月 104.1%
▼5月 107.2%
▼6月 100.1%
▼7月 101.7%
▼8月 100.8%
▼9月 103.0%
▼10月 108.3%
▼11月 100.4%
▼12月 101.6%
▼1月 103.0%
▼2月 102.7%
▼3月 101.3%
何だ、コレ。物語コーポレーション(焼肉きんぐなど)の既存店が昨対割れしないことで有名ですが、すべての月で上回るほどの成績ではありませんでした。フライングガーデン、すごすぎです。フォルクスワーゲンや三菱自動車のような数値不正をしているのではないか、と思ってしまったほどです。
■「収益改善していますが、所詮は電気代が下がったからっす」
そんなにも頑張っているフライングガーデンの発表はどこまでも地味なものでした。収益が改善した理由として、原油価格下落による光熱費の低減を挙げています。
これがもしスマートフォン向けゲーム開発の会社なら、時価総額8兆円は見えた!とか言っちゃうわけです。
2017年3月期の予想もとりたてて重大な発表はありません。淡々と稼ぐだけです、とでも言いたげです。
そんな感じなので、投資家からは相手にもされません。9日の株価終値は950円で、10日は1015年の高値をつけます。その後すぐに900円台に戻して16日の終値は952円。パッと咲いた打ち上げ花火でした。
PER9.2倍、PBR1.11倍。伸びしろはありそうですが、「株高狙わないってよ」という今の感じだと、なかなか手は出せない銘柄です……。
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【関連News】
株式会社フライングガーデンは、 平成 28 年4月7日より、季節のデザート企画として「爽やか旬のバレンシアオレンジデ ザート」をフライングガーデン全店で販売する。 ビタミンCが豊富な旬のバレンシアオレンジと、フレッシュいちごを使用した デザートを販売する。
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丸亀製麺のSONOKO買収は詳細を知ると”意外”から”納得”に変わります
要点:丸亀製麺を運営するトリドールは、5月11日に美白で有名なSONOKOを30億円で買収しました。最初に耳にしたときは「丸亀の製粉技術が美白に転用できるのか?」などと考えてしまいましたが、そんな小さな話ではありませんでした。”無添加食品”、”中国事業”、”通販”。このあたりのマーケティング戦略があるようですね、という話です。
■SONOKOは化粧品よりもオーガニック食材に強みあり
30代から40代の方は、鈴木その子さんというキャラクターに強烈なイメージを持っているはずです。軍用かと思うほど強烈な照明機器を顔に当て、皺一つない真っ白な肌をテレビに曝していました。そのため、SONOKOブランドと聞くと、化粧品、それも美白のイメージを強くもっているものです。
なので、トリドールがSONOKOを買収したと聞いてもいまいちピンときませんでした。それでも買収額は30億円、結構本腰を入れている様子。気になっていろいろ調べてみると、しっかりとしたマーケティング戦略に裏打ちされた買収劇だったと納得するわけです。
今回の買収には、理由が4つありそうです。
①:無添加食品という新たなブランド作り
②:富裕層、シニアの囲い込み
③:通信販売チャンネルの確保
④:中国への進出
■SONOKOの起源は無添加食材でした
化粧品やサプリメントで知られるSONOKOですが、1974年創業時は食品添加物を使わない銀座のレストラン(カフェ)でした。食材・食料品の通信販売は、主力事業となっています。
公式サイトを見るとオーガニック野菜やお米、調味町、弁当など、多角的に展開しています。丸亀製麺は格安・カジュアル路線の食品を提供していますので、それとは真逆の高級・ハイクオリティブランドとしての地位を確立できるわけです(①の無添加食品という新たなブランド作り)。
無添加食材は富裕層やシニア層に人気です。SONOKOは会員制度によってそうした層をすでに囲い込んでいます。ファミリー層に広く受け入れられた丸亀製麺は、新たな顧客層をごっそり(30万人)と獲得できたわけです(②の富裕層、シニア層の囲い込み)。
マーケティングにとって販売チャンネルの拡大は非常に重要です。飲食店展開が主軸のトリドールにとって、通信販売のノウハウを手に入れたのは大きいでしょう。倉庫を始めとした物流網も抑えることもできました。家の外に出る顧客が少なくなるという、これからの高齢化社会を見据えた戦略とも捉えられます(③通信販売チャンネルの確保)。
SONOKOは2009年から中国に進出しています。丸亀製麺は中国戦略を進めていますので、SONOKOの現地法人が店舗展開に向けた情報収集、人材確保、現地のPRに繋がるものと考えられます(中国進出)。
■2025年度に5000億円企業を目指すトリドール
トリドールは3025年度に売上高5000億円に引き上げる計画を立ち上げています。ちなみに2016年3月期は955億8700万円。確実に成長しているものの、このスピード感で5000億円企業に成長させるには、M&A戦略が不可欠。
今回の買収を足がかりに、多角的企業として世界戦略を進める今後が楽しみですね。
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【関連News】
トリドール が5月12日午前(10:45)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年3月期の連結税引き前利益は前の期比2.2倍の81.1億円に急拡大し、従来予想の60.9億円を上回って着地。17年3月期も前期比5.7%増の85.8億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。
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それにしても博多のホテル開発は勢いが強い件
要点:博多エリアのホテル開発がものすごい勢いで進んでいます。2016年から2018年にかけて博多駅前に新規出店するホテルは、発表されているだけで6つ。さらに、地下鉄七隈線、渡辺通駅前の土地をマルイトグループ(ホテルモントレを運営しています)が買収したとの話も出てきました。ビジネス、シティホテルの盛り上がりが大変なことになっています。
■ユニゾグループが2018年冬に博多出店。客室数は213
4月末に不動産開発のユニゾグループが博多駅前へのビジネスホテル新規出店を発表しました。オープンは2018年冬。地上11階建て、客室数は213。新たに誕生する「ホテルユニゾ福岡博多駅前」は宿泊に特化したビジネスホテルです。
福岡市の客室稼働率は2015年11月の統計で88.6%。これは90.7%の東京都中央区、89.1%の大阪市に次ぐ水準。インバウンド需要が旺盛で、福岡市がMICE獲得に積極なことからビジネス利用も増加しています。
そうした背景から、2014年ごろを境にホテルの建設計画が次々とたてられました。
※地図は西日本新聞より
■2017年から2018年にかけて5ホテルが開業予定
高級路線の「フォルツァ」をはじめとした、5つのビジネスホテルが出店を決めています。地図の売却予定地となっている個所はサムティの「エスペリアホテル」に決まりました。各ホテルの詳細はこんな感じです。
①:ホテルフォルツァ博多駅前 2017年2月オープン 客室数113 運営エフ・ジェイ・ホテルズ
②:ホテルウィングインターナショナル博多駅前 2016年5月オープン 客室数110 運営フォーブス
③:エスペリアホテル博多駅前 2017年12月オープン 客室数280 運営サムティ
④:スマイルホテル 2017年オープン 客室数110 運営ホスピタリティオペレーションズ
※R&Bの詳細はわかりませんでした…
こうした中、ユニゾホテルが住吉神社近く(地図の左下あたり)に出店を発表したというわけで、インバウンド・ビジネス利用の宿泊客獲得合戦が激化しそうですね。
■2017年2月ホテルモントレ(シティホテル)開業へ
ホテルモントレを運営するマルイトグループも開発を進めています。2015年に九州電力から50億円で取得した4300㎡の土地の半分をホテルに充てるという計画。
ホテルモントレは東京、大阪などで人気のあるホテル。特に結婚式に力を入れています。福岡には「ホテルモントレ ラ・スール福岡」がありますが、駅から遠いこと、宴会場が小さいことなどから、ビジネスホテルとして利用されることがほとんど。
新規で建設するホテルモントレは、ウエディング・宴会利用を見込んだシティホテルとするはず。近くにはニューオータニやグランドハイアットがあり、さらなる競争激化を誘いそう。裏を返せば、婚礼客・ビジネス・MICE・観光客など、多種多様な人が多く集まるエリアになること間違いなしということです。
周辺の飲食店にとっては確実な追い風になりますね。
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【博多ホテルリニューアル情報】
・西鉄ホテルクルーム 西日本鉄道(福岡市)が宿泊特化型の西鉄インを1月改装し、大浴場や客室設備を充実
・博多都ホテル 近鉄グループホールディングスが3月で営業を終了し、ホテルを含む複合ビルに建て替え検討
・グランドハイアット福岡 エフ・ジェイホテルズが1996年開業以来初となる客室の大規模改装を17年4月までに実施
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