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ビールを飲む理由

飲食店オーナーを目指すサラリーマンが、日々収集したフードビジネスやサービス業についての情報を書き込む備忘録

海帆(3133)で実証された株主優待の効力

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要点:16年3月期の連結業績予想を従来の2億7800万円から1億4000万円に59.0%下方修正するという(クソ決算)を発表した海帆。それに合わせて株価はナイアガラのストップ安。ところが株主優待のエサで投資家を釣り上げた、という話。

 

■PER?ROE?そんなの関係ありません、優待です

 海帆は名古屋地盤の居酒屋チェーンです。主力は「なつかし処昭和食堂」。平成27年12月末の時点で、店舗数は93となっています。

 2015年4月にマザーズに上場していますが、上場前から業績や成長性に欠けると、投資家からは残念な声が聞こえていました。やや心配ではあったのですが、初日の終値は1654円。公募価格は1020円ですから、まずまずの結果でした。

 そこから怒涛の快進撃が始まるのです。5月、6月、7月はたて続けに新規出店とリニューアル情報を発表。株価は7月28日に2288円の高値を記録します。

 しかし、投資家の期待を裏切るように、16年3月期第1四半期経常2200万円の赤字を発表。いわゆる上場ゴールの始まりでした。そこから株価はまるでタケノコのようなカーブを形成するのです。

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株主優待株価つり上げ策の始まり

 続落する株価。11月5日には1399円まで下がりました。しかし11月10日、株価は1767円まで爆騰します。11月10日に海帆が発表した内容は2つ。1つは上期決算、そしてもう1つが株主優待です。

 10日に発表した上期決算の内容はクソでした。16年3月期第2四半期の経常利益が6200万円の黒字だったというもの。確かに第1四半期の内容に比べればマシなものです。しかしながら、通期計画の2億7800万円に対する進捗率は22.3%!いくら年末が控えているとはいえ、到達への道のりは遠すぎるだろうことは誰の目にも明らかです。

 だからなのでしょうか、海帆は3,000円(保有時期によっては6,000円)の「お食事優待券」をつけたのです。個人投資家がこれに飛びつきました(いわゆるイナゴタワー)。

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■やはり通期見通しを下方修正、でも株主優待でカバーしちゃうぞ

 その日は2016年2月10日にやってきました。そうです、下方修正です。通期の売上高を予想の65億2100万円から59億2500万円に9.1%下方修正、経常利益を2億7600万円から1億200万円の63%減に大幅修正します。

 わかっていたこととはいえ、株価は暴落。2月12日に858円のストップ安を記録。優待に釣られた投資家の皆さんには、ご愁傷さまと言うほかありません。

 海帆は「皆さん、ごめんなさいね」ということなのか、優待制度の変更を発表します。食事券3,000円分年2回、またはお米券3キロ分を年2回というものでした。

 株価は何と3月14日に1144円まで回復したのです。優待恐るべし。しかし、4月末現在では1000円を切って900円台後半で推移しています。

 とりあえず、食べられるものを優待として設けておけば、それなりに株価が上がる、という海帆にみる株価対策なのでした。

 

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【関連News】

 海帆は5月3日に「BABY FACE PLANET'S 羽島店」をオープンする。カップル・ファミリー向けのカフェレストラン業態の店。コンセプトは食事と癒し。80坪、140席。

 所在地:岐阜県羽島市福寿町本郷字千代田105-2

 

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