ビールを飲む理由

飲食店オーナーを目指すサラリーマンが、日々収集したフードビジネスやサービス業についての情報を書き込む備忘録

鳥貴族(のフランチャイズ店企業)のマイナンバー盗難事件、むしろ1ヶ月後に発表している方が問題なのでは?

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要点:430名分のマイナンバーが盗難に遭いました。報道では鳥貴族ということになっていますが、フランチャイズ契約をしていた別会社、ダンクの従業員のものです。鳥貴族が盗難被害を発表したのは事件から1ヶ月後。直接子会社でも何でもない会社が起こした失態とはいえ、個人情報が声高に叫ばれる今、こういう開示はもっと早く行うべきだったと思います、という話。

 

■「カムレードチェーン」とは何だったのか?

 マイナンバー盗難事件の前に、鳥貴族のカムレードチェーン展開について。鳥貴族は直営店の他にフランチャイズ契約結んで事業展開をしています。上場前の店舗数353店舗の内、直営店は184店舗、フランチャイズは169店舗でした。鳥貴族代表の大倉忠司氏は、従来のFCという言葉に違和感を覚え、「カムレードチェーン(Comrade Chain)」という言葉に言い換えています。Comradeとは同士のこと。志を同じくする者同士が互いを高め合うという想いを込めているようです。

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ダンクは鳥貴族に対して、4月5日に盗難事件の報告をしています

 鳥貴族の発表によると、マイナンバー盗難の流れは以下のようになっているようです。

・3月21日 ダンクが盗難届を警察署に提出

・3月22日~4月4日 弁護士に相談

・4月5日 鳥貴族に報告

・4月6日~13日 対応協議

・4月14日 ダンク社長から社員に謝罪

・4月26日 鳥貴族が盗難の事実を発表

 盗難の事実から、正式な発表までに1ヶ月近くを要しています。ベネッセ、リクルートなど、個人情報流出で多くの企業が打撃を受けました。しかも、マイナンバーの是非が問われているこのタイミングで、まさかの盗難。いくら鳥貴族と直接資本関係のない会社の事件とはいえ、もっと早く公表するべきだったのではないかと思うのです。

 更に、鳥貴族の発表には加盟店に対する愛情があまり感じられません。

 

▼鳥貴族の発表、一部抜粋

 本件について株式会社ダンクから報告を受け、当社においては、株式会社ダンクの従業員の 個人情報漏洩によるリスクを最優先に検討するとともに、株式会社ダンクの本件に関する必 要な手続き及び関係各所への届け出の実施及び本件の原因の究明及び再発防止策の検討を早 急に実施する旨の指導を実施致しました。 これまで個人情報の管理については、法令上、各事業者の責務であることから「鳥貴族」業 態としてではなく、各企業単位で適切に対応するものであるとの前提のもと、加盟企業各社 に対しては、マイナンバー制度導入前に注意喚起を行うとともに、当社における管理方法の 紹介を行っておりました。しかしながら、本件が発生したことから、再発防止のため加盟企 業各社と当該事故を共有し、改めて管理方法の確認・徹底を実施いたしました。

 

 赤字に注目。

 「鳥貴族関係ねぇし、加盟企業のリスク管理がなってねぇだけだし、あれだけ気をつけろって言ったし」

 という感じがするのは私だけでしょうか?

 「同士」とは何だったのか、鳥貴族。

 

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【関連News】

 鳥貴族は4月1日、東証二部から一部上場に指定された。同時に株式の売り出しを実施。代表大倉忠司氏の保有株50万株を含め、66万600株を売り出した。

 

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