【耳寄り】買参権を取得すれば居酒屋のブランディングと経費削減を両立できる!
■居酒屋がこぞって取得する買参権(ばいさんけん)とは?
築地に外国人が集まるようになっています。彼らがカメラのレンズを向ける先に立っているのは、魚介類を買い付ける仲買人ですね。買参権とは、この競りに参加する権利のこと。居酒屋は通常、仲買人が買い付けた食材を買っています。直接競りに参加することで、15%前後経費を削減できるようです。加えて、その日に入った珍しい食材を手に入れることもできます。チェーン展開していれば、店舗ごとの差別化が図れますね。
■12年前から取得している一六堂
居酒屋「八吉」「のどぐろ」を展開する一六堂は、平成15年に地方卸売市場糸一印の買参権を取得しています。これまでに15の漁港での取得が完了しています。私は接待や飲み会でときどき八吉を使いますが、素直においしいと思います。魚の見せ方やメニューの作り方にも、”魚にこだわっています”という雰囲気が伝わってきますね。お店を知らないほとんどの人が喜んでくれました。”外したくない”シーンでの使い勝手がやたら良いです。
八吉の他にもチムニーが買参権取得に向けて本格始動しています。新潟地方卸売市場、島根県の太田水産物地方卸売市場で取得。更にチムニーは漁業権を取得して、自社船舶による水揚げもスタートしています。
■買参権を取得するなら、手っ取り早く仲介業者を買収すれば良い
ちょっと古いデータですが、中央卸売市場の水産仲卸は平成8年から平成20年までの12年間で27.5%減少、965社が撤退しています。築地市場の水産卸のなんと50%近くが赤字なのです。近頃はM&Aを仲介する企業も多く、企業買収もやりやすくなってきました。どんなに小さな飲食店でもできる、カンタンなことなのです。
買参権を持つメリットのおさおらいです。
・貴重な魚介類を仕入れやすく競合との差別化が図りやすい
・仕入れ値が10~15%安くなる
・買参権を持っていることがステータスに
「店舗を運営するなら買参権を」そんな時代がやってきました。
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【関連News】
チムニーは平成28年3月に子会社となる大田市場チムニーを設立した。資本金500万円、事業内容は水産物の仲卸事業等。子会社設立の目的は全国各地からの水産物調達網の強化。関東エリアへの迅速な活魚、活貝配送の構築を目指す。
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